竹中直人と元KARAの知英の魂が入れ替わるというとんでも話。新鮮味はないけど、気楽に楽しめるコメディです。映画初主演の知英頑張っています。さすがの美形ですが、日本語も上手です。でも、やっぱり怪優竹中直人の独壇場。この手の役は絶対です。
『リトル・ミス・サンシャイン 』 2006年 ヴァレリー・ファリス監督
公開当時いろいろな賞を取って話題になりました。家族再生物語。毎回のワゴン車の押し掛けは家族結束の妙薬です。ダメダメの一家ですが、だんだん応援したくなってきます。大傑作ではありませんが、後味すっきりのコメディ。見て損はないですね。
アメリカン・ニューシネマの代表作として誰でも知ってる作品。久しぶりに観たけど、ちょっと古いかな。ハーレーはかっこいいし、アメリカの田舎の風景もいいんだけどね。理不尽なバッドエンドはニューシネマのお約束?
永瀬正敏と和久井映見が初々しい。三國連太郎はあまり好きではないのですが、今回の父親役はいいですね。田中邦江も脇役として、相変わらず良い味をています。この人も不思議な役者で、どこでも田中ワールドを作ってしまいます。安心して観ていられる映画って好きです。
『ボーン・アルティメイタム』 2007年 ポール・グリーングラス監督
ボーンシリーズ3作目。1作目が強烈だったので、期待ほどではなかったかな。充分面白いのですけど。ちょっと、うまく行き過ぎ感が強かった。マット・デイモンはまり役ですね。やっぱり、映画館の大画面で見るべき映画なのでしょうね。ボーン復活の『ジェイソン・ボーン』もみたいです。
『リーガルハイ』の脚本家・古沢良太とのコンビによる小粋なコメディ。「嘘」に始まり、「嘘」が重なり、ハイテンポなドタバタ劇。気楽に楽しめるし、豪華キャストも楽しんでるみたいでいいですね。
新選組の田舎侍南部藩出身の吉村貫一郎の波乱の生涯。中井貴一もそこそこはずれがない、それほどあくが強いわけでもないけど印象に残ります。浅田次郎原作で、じわっと泣かせます。最後の握り飯のシーンはちょっと臭すぎかな。
阿部寛は二枚目なのだけどダメ男がよく似合う。樹木希林、リリーフランキーが一もの味わいで脇を固め、安心して観られます。やっぱり、是枝監督はうまいね。父子の情愛がよく出ていて、一人息子を持つ親としてはじんと来ますね。
東野圭吾の超ベストセラーの映画化。寺尾聡主演なので、やっぱりと淡々と静かな展開。2014年公開の韓国版はもっと派手な展開らしい。ミステリー的要素はないけど、エンターテイナー東野は飽きさせません。
結構TVドラマ観ていたし、好きでした。興行成績もよかったようで、よかったね。でも、これ映画?ドラマの延長の話だから、映画だけ見た人は楽しめるのかな。映像も映画っぽくないし。ドラマのファンは楽しめると思うけどね。
『みんなのいえ』
2001年 三谷幸喜 監督
唐沢寿明と田中邦明のオーバーアクションのやり取り、最後にほろりとさせれるお約束の三谷監督お得意のドタバタ喜劇。堅苦しいことを言わず、ただ楽しめばいいと思います。
ブルース・ウィリスがウイルスによる人類滅亡を救うため、過去に飛ばされて大活躍というありがちなお話。いろいろな謎や伏線があってちょっと真剣に見ないと置いてかれそう。なので、面白い。自分は最後は苦戦成功と見たけど。解釈分かれそう。TVドラマ化もされてます。
病院での子供の入れ替え事件によって、苦悩する2組の家族を描く。しょうもないようだけど、人間味のある貧しい電気屋のおやじはリリーフランキーのはまり役。親子の絆を考えさせられるテーマで、各賞総なめの映画。うまくまとっまています。
大川悦生の戦争児童文学の定番が原作で、過去にアニメ化もされている。終戦70年目の節目として実写化されたというけど、この映画では伝わらないよ。鈴木京香さんが大熱演だけど、リアリティがない。子供たちも、坊主頭にしても兵隊には見えない。なんか薄っぺらになっちゃて悲しいな。
なんとも救いのない映画で、後味も悪いし、見たくないものを見てしまったという感じ。しかし、いろいろ考えさせられる映画です。もやもやと、結論の出ない問題なのですが。問題作と片付けたくない骨太の映画です。